みをつくし料理帖

本屋さんに勤める友人に、おすすめの本を聞いた。

みをつくし料理帖　★★★

前に、友人から聞いた言葉。
「あの厚い雲の向こうには、輝く太陽がある」
それは、忘れられない言葉になった。
辛いときは、いつも思い出していた。

これだ！主人公澪が、易者に言われた「雲外蒼天」
「頭上には雲が垂れこめて真っ暗にみえる。けんど、
それを抜けたところには青い空が広がっている。
可哀そうやがお前はんの人生には苦労が絶えんやろ。
これから先、艱難辛苦が降り注ぐ。・・・・」「けんど、その
苦労に耐えて精進を重ねれば、必ずや真っ青な空を望む
ことができる。・・・・・」

決して完璧ではない主人公が、まわりの温かい人達に
支えられて成長していく姿を見るのはうれしい。
小さくどきどき、そして心がほのぼのとしてくる小説だ。

誰の人生にも大なり小なり困難がやってくる。
「雲外蒼天」を忘れずに、乗り越えていこう。
今、辛い状況にいる人達にぜひ伝えたい言葉だ。

ドラマ化されないかなーと、思っていたら、９月にドラマ化されるらしい。
澪　　　　　北川景子
小松原　　松岡昌宏
え～！という感じ。北川景子、眉下がっているかなぁ。

久々のヒット！

久々の読書で、久々のヒット

県庁おもてなし課　　　有川　浩　　　★★★

　　やる気満々で公務員になって、悪習にがんじがらめ、新しいことは何も出来なくて
　　すっかりやる気を失くしてしまい、本人もいつの間にか、事なかれ主義のお役人に
　　なってしまう。よくあることだ。　
　　そんな繰り返しで、行政は少しもよくなっていかない。市民も期待しない・・・　
　　これはもともとやる気があった職員の話ではない。入庁３年目ですでに民間感覚を
　　なくし、お役所モードに入っている青年が、目を覚まし、成長していくお話だ。
　　もしかしたら、行政も変わっていけるかもしれない。そんな希望が持てる作品だ。
　　公務員みんなに読んでもらいたい。
　　
　　今度高知に行くことがあったら、是非馬路村へ行ってみよう。
　　四万十川のトンボ公園もまた行こう。
　　
　　恋のお話は分かり易すぎてちょっと物足りない。
　　

タグ：県庁おもてなし課 有川浩

天地明察

デパートへ行こう！
　　デパートの内情がちょっとわかる。

フリーター、家を買う。　　　　　　　　　　　★
　　タイトルと内容がちょっと違う気がする。就活中の人は読むと役に立つ事が
　　あるかもしれない。

かの子ちゃんとマドレーヌ夫人
　　ほのぼの過ぎた。

チッチと子
　　印税のことがわかった。なるほど。

天地明察　　　　　　　　　　　　　　　　　★★★
　　久々に読み応えのある作品に出会った。読み終えても感動の余韻が続く。　
　　日本人による最初の暦を作った「渋川晴海」を主人公とする話。
　　内容は壮大だが、文章は楽しい。
　　まず、描かれた主人公の人柄に好感を持った。そして彼を取り巻く登場人物がまた素晴らしい。
　　先見の明がある、優秀な将軍のブレーンがいた。すべてが揃って大業が成し遂げられた。
　　日本人ってすごいね！

再び戦乱の世にならないよう（下克上が起きないよう）どんなアホな将軍でも、周りが支えた。
　　「ハトを支える人はいないのか！」


　　★★★最高！　　★★　出会えてよかった　　　　　　★時間があったら読んでもいい　　
　　★なし　ごめんなさい！
　　　　
　　

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哂う合戦屋

哄う合戦屋　　　北沢　秋　　　　★★★
　　　こんなにおもしろい小説が何で芥川賞とれないんだ
野良女 　　　　　宮木あや子　　　　 　★
　　　ゲゲゲのゲっ
　　　勉強になりましたっ

タグ：北沢秋 野良女 宮木あや子

シングルベル

シングルベル　　　　山本幸久　　　　　　　★
　　　　　　　　ドラマ化したらおもしろい！

陰日向に咲く　　　　劇団ひとり　　　　　　　残念・・・

初めての東野圭吾

聖女の救済　　　東野圭吾　　　　　★★★
　　　　あ～おもしろかった
　　　　もっと読みたい、もっと読みたい。読み終えてしまって強烈な飢餓感。

タグ：東野圭吾

「院長の恋」

院長の恋　　　　　　佐藤愛子　　　　　★★
　　　　　短編集。読み始めた時、期待が大きかっただけにちょっと残念だった。
　　　　　しかし、最後の「沢村校長の晩年」で読んでよかったと思った
　　　　　「悪意には立ち向いようがある。しかし底ヌケの善意には立ち向いようがない」
　　　　　こんな場面によく遭遇するものだ。

私「ねぇねぇ、おもしろいから最後だけ読んでみて。沢村校長の気持ちがよくわかるとおもうよ。」
ほっといてほしいタイプのγに言う。
γ「自分が（光江に）思い当たってくれ！」
基本私はおせっかい～

タグ：院長の恋 佐藤愛子 沢村校長の晩年

読書の記録 ４

本日サービスデー　　朱川湊人　　　　　★
　
告白　　　　　　　　　　湊　かなえ　　　　★★

プリンセス　トヨトミ　　万城目　学　　　　★★


★★★最高！　　★★　出会えてよかった　　　　　　★時間があったら読んでもいい　　
★なし　ごめんなさい！

タグ：万城目

猫を抱いて象と泳ぐ

猫を抱いて像と泳ぐ　　小川洋子　　　★★★
　　　　　　　　　切ない・・・、苦しい・・・。でも、途中でやめることはできない。
　　　　　　　　　読み進むほどに私の心は底のない海に沈んでゆく。
　　　　　　　　　後には蛍の放つ光のような、ぼわんとした灯りが残った。海の底だった。
　　　　　　　　　感じたのは絶望感ではない。この灯りは何なのだろう。
　　　　　　　　　本をそばに置いて、一晩ゆっくりストーリーをたどった。
　　　　　　　　　リトル　アリョーヒンになって。
　　　　　　　　　なんてかわいそうな・・・と思うのは周りの勝手な思いであって、
　　　　　　　　　実は　リトル　アリョーヒンはとても充実した日々の中にいた。
　　　　　　　　　愛に囲まれていた。
　　　　　　　　　ぼんやりと見えた灯りの内側は、眩いくらい輝いていたし、暗い海は
　　　　　　　　　美しい藍色の澄んだ世界だった。
　　　　　　　　　静かに静かに生きている人々の、心の内を見せてもらった気がする。
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　

タグ：小川洋子

「オルガニスト」

南極（人）　　　　　　京極　夏彦
　　　　　　　　　抱腹絶倒・・・しなかった

ほかほかのパン　　太田 浩一
　　　　　　　　　残念ながら乗れなかった

オルガニスト　　　　山之口　洋　　　　　　　★★★
　　　　　　　　　さまざまな分野での知識の深さと表現力に感心する。音楽家だったっけ？

　　　　　　　　　「人間は人生のほとんどの部分を惰性で生きている。だが、時には
　　　　　　　　　全身に力を込めて方向を変えなくてはならない。そういうとき、人は
　　　　　　　　　独りになりたがる。」今のγのこと？
　　　　　　　　　「終わりのわからない暗闇の日々の始まりを示す1日だった。」私？

　　　　　　　　　久々の一気読み、で、肩コリコリ

タグ：山之口洋